こんにちは。食品工場従事者のサカイです。
本日の記事では
食品工場で働くには、どれくらい体力が必要なの?
をテーマにお話しします。
これから食品工場で働こうかな?と考えている方で、
- 体力に不安がある方
- 腰痛などの持病を抱えている方
- 具体的にどれくらいの腕力があれば良いのか?
- 自分の体力で食品工場で働けるのか?
などなど、不安に感じてい方、いるのではないでしょうか?
食品工場従事歴15年のサカイが、食品工場で働く上で必要な体力について語ります。
学生時代、ケーキ製造工場でアルバイト。
大学卒業後1年半ニート生活を送った後、近所のコンビニ弁当の食品工場、製麺工場で5年程フルタイムのパート勤務。
その後、冷凍食品の食品工場に正社員として転職。
食品工場で働き続けて早15年。
現在、係長職のアラフォー男です。
必要な体力は部署ごとによる
一口に食品工場と言っても部署ごとで作業内容は違います。作業内容が違えば、使う体力も違います。
食品工場の仕事は大きく分けると
- 荷受け管理部門
- 調理部門
- ライン部門
- 仕分け・箱詰め・シール貼り部門
とカテゴライズされます。
在庫管理部門
在庫管理部門とは、納品した大量の原材料を荷受けし、原料庫、冷凍庫、冷蔵庫まで運び在庫管理します。
在庫を管理するだけ?楽じゃね?
と思われたあなた!
それは違います。
食品工場では小麦粉や上白糖や澱粉などが大量に入荷しますので、それらを、運ぶだけで相当な重労働です。
しかも原材料保管の際は先入先出とい原則があるので、新たに入荷した原材料を置く際は、今ある原材料を一度どかし、奥に新しい原材料を入れ、手前側に古い原材料を積みなおすという、超メンドーな作業があります。
小麦粉や澱粉は1袋20キロ~25キロあります。そんなのを何十袋、何百袋と運搬するのは相当な体力が必要です。食品工場の仕事の中で最も力を要する部署と言えます。
食品工場の原材料は冷凍品が多いです。肉にしても海産物にしても冷凍状態で入荷します。
つまり、冷凍庫内で作業します。夏でも冬でも関係なく、厚手の防寒着と防寒手袋を着用し、冷凍庫内で作業します。これもなかなか大変です。
在庫管理部門を長くやっている社員の前腕は大抵エグイ筋肉が形成されています。
先入先出という概念はスーパーやコンビニなどでもありますよね。
調理部門
調理部門の作業内容は大きく二つに分けられます。
- 包丁を使用して野菜や肉などの食材をカット
- 釜を使用しての加熱や、フライヤーを使用しての油調、擂潰機を使用しての調合
包丁を使用した作業は、立ち仕事なので足腰の強さが必要です。とはいえ、ヘルニアや腰痛などの持病を抱えていない限りまず心配無用です。
加熱調理は少々大変です。巨大な釜やフライヤーを使用しますのでとにかく熱気が凄いです。特に夏は過酷です。全身から汗が吹き出し制服がビチョビチョになります。熱中症の危険性もあります。こまめな水分補給が大事です。
ライン部門
ライン部門は流れてくる容器にトッピングしたり、盛り付けしたり、を長時間ひたすらし続けるというものです。立ち仕事なので足腰の強さが必要ですが、ここで最も必要なのは忍耐力です。
ライン作業というのは一つのラインに数人から数十人がそれぞれの持ち場で作業します。これはどういうことかというと、自分のペースで作業でが出来ないということです。
例えば、上述した包丁を使用したカット作業。これも立ち仕事ですが、これは自分のペースで出来るのです。包丁を使うのが苦手な人はゆっくりとカットし、上手な方は素早くカットします。遅い人が速い人に合わせなくても構わないのです。これは精神的に非常に楽なのです。
しかし、ライン作業では、全員が同じスピードで仕事をこなさなければなりません。なぜなら、コンベアーの速度は一定だからです。
ひたすら作業をし続けるライン作業。忍耐力が必要です。また、ライン作業は向き不向きが顕著に現れます。
仕分け・箱詰め・シール貼り
食品工場の各部門の中で最も体力を使用しない部署と言えます。
工場の生産現場は暑かったり、様々な匂いがしたり、機械の稼働音がうるさかったり、と忙しないですが、仕分け・箱詰め。シール貼りなどを行う部屋は、基本静かで、エアコンも聴いていて快適な場合が多いです。
とはいえ、朝から晩まで大量の製品を取り扱いますので忍耐力が必要です。特に繁忙期は作業量が多すぎて気が滅入ってしまうこともあるでしょう。
女性は忍耐力が求められる
食品工場のライン作業を担当するのは女性がメインです。なので基本的に女性が重いものを運ばされることはないです。
重いものは男性が持ちます(当たり前や)。
女性に求められるのは忍耐力です。ラインでひたすら作業し続ける忍耐力が重要です。これ、多くの男性は出来ないんですよね。もう、イヤになっちゃうんです。
過酷なライン作業を難なくこなす女性、尊敬します。
男性は具体的に言うと30キロ持てればOK
小麦粉や澱粉、上白糖は一袋20キロ~25キロです。また一般的な大きさのバッド(ばんじゅう)に食材や製品を満杯にいれるとおおよそ25キロ~30キロ程度になります。
ですので、30キロの重量を持ち上げられる力があればなんとかなります。
スーパーで売っている一袋10キロのお米を三袋まとめて持てれば、なんとかなります。一つの目安として参考にしてください。
短距離走より長距離走で使う体力が必要
サカイは、食品工場で長いこと働いてますが、つくづく感じるのは食品工場で必要な体力は短距離走のように瞬間的に発揮するパワーではなく長距離を走りぬく体力。これが、食品工場では大事です。
一日のスケジュールを把握した上でペース配分を考え、残りのHPを意識しながら、忍耐強く粘り強くタフに働くこと。
プライドでホイス・グレイシーと戦った時の桜庭和志のように粘り強い忍耐力と底知れない体力、そして腕を決めてニヤリとする余裕さを持とう。
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まとめ
本日の記事では「食品工場で働く上で必要な体力」について書きました。
食品工場と一口に言っても部署ごとで作業内容は異なります。
部署によっては腕力に自信がある人じゃないと務まらない作業内容もあります。
立ち仕事では、足腰の強さが必要です。
ライン作業では、体力と忍耐力が必要です。
そして、食品工場全般に言えることですが、短距離走のような瞬間的な力よりもフルマラソンのようなタフさが肉体的にも精神的にも必要です。
女性は重いものを持ったり運んだりすることは基本ないはずです。重いものは男性が持ちます。女性はライン作業がメインなので忍耐力が必要です。
男性が食品工場で働くなら最低限30キロの重量を持ち運べるくらいの力は必要です。ただ、今現在持てなくても、食品工場で働き始めれば、徐々に力がついてきますので、そこまで心配する必要はありません。
では、今回の記事がどなたかの参考になれば幸いです。