食品工場のすべて

食品工場で起こる「怪我」「作業事故」の種類について

こんにちは。食品工場従事者のサカイです。本日の記事では、食品工場では、どのような怪我や作業事故が起こり得るのか、またどのような対策が必要になってくるのかについて書きます。これから、食品工場で働こうと考えている方の参考になれば幸いです。

火傷

食品工場の調理部門で注意が必要なのが火傷です。フライヤーで油調をする際は、油の温度が180度まで上がりますので、非常に危険です。ご家庭で天ぷらを揚げるのだって時には危険を感じることがありますよね。

食品工場のフライヤーは巨大です。家庭の比ではありません。大量の高温の油に、数十キロ、数百キロもの食材を何時間もかけて次々に揚げていきます。その日の生産スケジュールによっては、スピードも求められます。焦ったり、何か考え事をして注意力が散漫になっている状態で作業をしていると、取り返しのつかない大火傷を負う可能性があります。

火傷のもう一つのパターンは熱湯によるものです。多くの食品工場の調理部門にはニーダーという大きな釜があります。この釜に水を入れ、沸騰させ、食材をボイルします。で、注意すべきは、ボイル後の熱湯を捨てる際です。釜の横に手で回せるハンドルがあって、これを回すことで釜が傾き、お湯を捨てることができます。

サカイが以前勤めていた食品工場で実際にあった話なのですが、ニーダーの中のおよそ100リットルほどの熱湯を勢いよくハンドルを回して捨てたところ、ちょうど、ニーダーに対して背を向け後ろ向きに立っていた人の両足の太ももから下にザブンとかかってしまいました。「ギャー」と悲鳴を上げ、のたうち回り、大やけどを負ってしまいました。すぐに救急車を呼び運ばれて行きました。

その後、しばらく入院し、結局そのまま退職してしまいました。周りを確認せず勢いよく熱湯を捨てたことで火傷を負わせてしまった人も、その後いろいろとあり結局辞めてしまいました。

調理部門では基本的に防水・耐熱性のあるエプロンと長靴を履いているので、前からであれば熱湯がかかっても大丈夫なのですが、不運なことにも後ろからでした。エプロンでカバーできていない後ろ側からの熱湯でした。長靴にも熱湯が入ったそうで、考えただけでも恐ろしいです。

切り傷

調理部門では、包丁を使用します。膨大な量の野菜などの食材をカットしますので、手を切ってしまう可能性があると思う方もいるでしょう。しかし、多くの食品工場では、包丁を使用する際は耐切創手袋というものを着用するようルール化しています。

耐切創手袋とは、見た目は軍手のようなものです。これを着用すると刃が地肌まで届きません。ドラクエ的に言うところの防御力の高い防具といった感じです。

なので、包丁で手を切ることはあまりないのです。サカイも食品工場の調理分門で15年働いてますが、包丁を使用する際は耐切創手袋を必ず着用していますので手を切ったことは一度もありません。もし、耐切創手袋を着用していなければ、余裕で通算100回以上は手を切っていたことでしょう。手を切りたくないのであれば、耐切創手袋はかならず着用しましょうね。

しかし、上記の包丁はいわゆる牛刀のことを指しています。中華包丁を使用する場合は非常に危険です。中華包丁で食材をバンバン叩きミンチにしたり、肉の塊を骨ごと叩き切る場合はいくら耐切創手袋を着用していても怪我をする可能性があります。中華包丁の取り扱いにはご注意を。

切断・巻き込み

食品工場には様々な機械があります。粉砕機・サイレントカッター・ミンチ機・ミキサー・擂潰機(らいかいき)などなど。

機械の種類は多いですが、機械による怪我の種類は基本的に2種類しかありません。「切断」と「巻き込み」です。

野菜をカットする機械やサイレントカッターなどの鋭利な刃が高速で回転する系の機械では手指の切断の可能性があります。

強力な力で混合するためミキサーや擂潰機では、腕などが巻き込まれると上半身ごと持っていかれます。

どちらも非常に危険です。危険というか場合によっては死んでしまいます。あるいは、障害者になってしまうレベルの大怪我ですので、自分の命を守るためにもきちんと気を引き締め、決められたルールを守るしかありません。

最近の機械は安全センサーが備え付けられ、セーフティ機能が向上しています。しかし、多くの機械は基本むきだしです。むきだしで刃物がぐるぐる回っているようなものが多いです。

対策としては、常に怖さを肌で感じることでしょう。そしてその怖さを従業員全体で共有することです。作業中に怪我はしなかったけどヒヤリとしたことやハットしたことを共有するのです。これは「ヒヤリハット」と言います(そのままですね)。

決して、目の前で巨大な刃物が高速回転していることに馴れてはいけません。常に恐怖を覚えましょう。車の運転と同じです。

転倒

次に「転倒」です。機械による「切断」「巻き込み」と比べるとカワイく感じてしまいがちですが、食品工場における転倒はとても危険です。

食品工場の床は濡れていることが多いです。ライン部門や仕分け部門などは濡れていませんが、調理部門は基本濡れています。また、フライヤーの周りの床には油が飛散していますので非常に滑ります。転倒のリスクが高いです。実際に食品工場の労災の多くは転倒による怪我です

サカイも食品工場で転倒したことは何度もあります。大抵の場合は、転んでもせいぜい小さなあざができる程度なのですが、過去に一度、転倒し横っ腹をバットにぶつけ、数分起き上がれなかったことがあります。その後一か月ほどずっと痛みが引きませんでした。

サカイ

あの痛さは折れてたかも!

対策としては水切りワイパーを使用して床をドライ化すること。もうひとつは長靴の踵がすり減っていないかのチェックです。すり減っているとめちゃくちゃ滑ります。気をつけましょう。

まとめ

食品工場における怪我のリスクは至る所にあります。大火傷や巻き込みなど、場合によっては命を落とすこともないとは言い切れません。ただ、しっかりと決められたルールを守り、気を引き締めていれば、怪我をすることはまずありません。

怪我をして労災となれば会社側も困りますが、誰よりも困るのは怪我をした本人です。くれぐれも、怪我には気をつけましょう。

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ABOUT ME
サカイ
24歳からコンビニ系の食品工場で6年程パート勤務。その後、転職し冷凍食品系食品工場で正社員として働いています。食品工場で実際に働くリアルなキモチを執筆しています。 サカイのツイッターはこちら

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