こんにちは。食品工場従事者のサカイです。
食品工場の求人票には
正社員登用あり
という文言が書かれていることが多いです。
これはつまり、はじめはパートやアルバイトの非正規雇用で入社しても、
- 周りから認められれば正社員になれますよ!
- 会社側が積極的に正社員登用を制度として実施してますよ!
という意味です。
でも、本当になれるものなのか?
怪しいなー
とは思いませんか?
今回の記事では、「正社員登用あり」を謳う食品工場にパートで6年間実際に働いたことのあるサカイが「正社員登用制度」の実際のトコロについて書きます。
結論:自分から立候補すれば高確率で正社員になれる
先に結論からお話しすると、「正社員登用あり」と謳う食品工場にパート・アルバイトで入社した場合、正社員になれる確率はかなり高いです。
とはいえ、パート・アルバイトとして入社して、ごくごく普通に働いていただけでは「正社員として働いてみませんか?」という誘いはまず来ません。
大事なポイントは二つあります。
- 社員と同じくらいの熱量で仕事をする
- 「いずれは社員になりたい」という意思を上長に伝える
この二つが非常に大事です。
やはり、社員になりたいのであれば、熱量だけでも社員と同レベルで日々の仕事をこなさなければなりません。作業スキルや知識はそりゃ社員の方が上でしょうが、熱量あるいは仕事に対する責任感は社員とおなじくらい持ちましょう。
そして意外とめっちゃ大事なのが、自ら
「ワタシ社員になりたいので、そこんとこヨロシク!」
という意思表示です。
この意思表示がないと、正社員の誘いはなかなか来ません。
だって、会社側からすればパートの時給で正社員並みの働きをしてくれれば、こんなオイシイ話はありませんから。
逆に上記の二つを実行すれば、パートで入社しても数か月後には社員にキャリアアップできる可能性が十分見込めます。
筆者・サカイは「正社員登用あり」の食品工場にパートとして入社
サカイは食品工場で24歳の頃フルタイムのパートとして働き始めました。
その食品工場の求人票には「正社員登用あり」と書かれていました。
実際に、面接の際も、
サカイくんは若いから、しっかり頑張れば社員の道もあるからね
と言われたことを覚えています。
結局、サカイはその食品工場に6年程勤めました。
が…最後までパートのままでした。
一応、サカイは入社してから退職するまでの6年間、無遅刻・無欠勤でしっかりと働きました。
サカイは調理部門の担当でした。自分で言うのもなんですがサカイは調理部門において大車輪の活躍をしていました。
なので、上司から「社員にならないか?」という誘いはありました。
しかし、断りました。
断った理由はたくさんあるのですが、一番大きな理由として「パートとしての働き方が染みついていたから」です。
「パートとしての働き方が染みついていたから」とは?
食品工場での作業内容はぶっちゃけ正社員もパートも、それほど大きな違いはありません。
しかし、
- 作業中に機械の不具合が起こった場合
- クレームが発生した場合
- 取り返しのつかないミスをしてしまった場合
など、
何か想定外のことが生じたときに対応するのは社員です。
パートは社員が解決するまでの間、ただただ待っていればいいのです。
何か重大なミスをして、製品をすべて廃棄しなければならないというような問題が起こった場合、怒られるのは社員です。もちろんパートも怒られますが、基本は社員の責任です。
そう責任。
社員は責任が重いのです。
社員の責任の重さをパートとして働いていたサカイは背負わなくてもよかったのです。
もし、社員になったら、この責任を負わなければならないのか、と考えると、どうしても社員になりたいとは思えませんでした。
食品工場というのは慢性的な人手不足です。
常に人手が足りないのです。
パートの求人を募集してもそもそも応募が少ないです。
せっかく入社したとしてもすぐにやめてしまったりします。なのでパートさんは非常にありがたがられる存在なのです。
ありがたがられるという環境の中でサカイもパートとして働いていました。
今思い返してみると、パート時代はストレスが少なかったように思います。
上司から何か理不尽に怒られたりでもしたら「速攻でやめてやる」と常に思っていました。
いわば、怖いもの知らずでした。
なので、社員たちが怖がってモノを言えない上司に対しても、「遠慮なく思ったことを言ってやるぞ」と冷静に考えていました。そう考えていると、不思議なもので、自然と周りにも伝わるようで、周りの社員たちもサカイには気を遣ってくれていたように思います。
パート→社員の移行で増える負担
パートだからという理由で
免除されていた責任や面倒な仕事を社員になるとやらなければいけなくなります。
パートだからという理由で
上司に対しても気後れすることなく対等に話せていたのに社員になると機嫌を伺わなければなりません。
社員だから当たり前といえば当たり前ですが、同じ会社でパートから社員になるとこの切り替えがなかなか大変なのです。
それならいっそ違う食品工場に正社員として就職して働きはじめた方が僕は楽だと思います。
例えるなら、学生時代。クラスで暗い人がある日を境に、急に明るくなることは難しいですよね。なぜなら、その人はそのクラスでは暗い人という陰キャとして通っているからです。
でも、そんな人でも今までの自分を誰も知らない学校に転校して陽キャとして振舞えば、クラスの人気者になることも十分可能ですよね。
パートと正社員も同じようなもんだと思います。
パートとしての働き方が染みついていると、どうしても正社員として働く際に、これまで自分が通してきたやりかた(あるいは信念のようなもの)を引っ込めなければならなくなることがあります。
それなら、いっそ、違う会社で正社員としてスタートさせた方が良いのではないかと思います。
まとめ
というわけで、今回の記事では、食品工場における「正社員登用あり」についてのサカイの見解を実体験をもとに書きました。
パートとして働き始めるうえで「正社員登用あり」という表記は魅力的に映るものですが、パートとしての働き方が染みつくと社員として働く責任の重さがキツくなります。もし、その会社で正社員登用のチャンスを狙っているのなら、パートで入社したとしても「自分は正社員なんだ」という心持で最初から働くと良いと思います。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございましたー。
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