食品工場の面接攻略

食品工場の志望動機・自己PRの書き方講座~正社員・中途採用編~

こんにちは。食品工場従事者のサカイです。今回の記事では食品工場の求人に応募する際、履歴書の志望動機欄・自己PR欄にはどんなことを書けば良いのかについて書きます。実際に食品工場で15年程勤務し、面接官をする機会もあるサカイが具体的にお教えします。

前回は「食品工場の志望動機の書き方講座~パートアルバイト編~」でしたので今回は正社員の方向けの志望動機・自己PR欄の書き方について書きます。

食に関心がある

質問です。あなたは、「食」に対するこだわりはありますか?

「食」に対してこれだけはゆずれない一家言はありますか?

食品工場は、食品を製造することが仕事ですから、大前提として「食」に対する関心が高くなければなりません。

「えっ?食品工場ってライン作業とか単純作業がメインの仕事でしょ?」と思う方もいるでしょう。もちろん、仕事の根本は単純作業です。ただ、製造する製品があってこその、単純作業です。まずは、製品がなければはじまりません。

食品工場では常に新商品の製品開発が求められます。また、新しい原料が入ったり、取引先から大量の端材が安く手に入るからそれを使用し何か製品化できないか?などの、いわゆるサンプル依頼などが次々に入ります。

例えば牛肉の端材が大量にあるのでこれを使用して製品を作ってください。ただ、その牛肉の端材には筋がたくさん入っていてなかなか嚙み切れない原料なのでそこはご留意ください、といううサンプル依頼が来たとします。

食品工場で働いている方なら共感して頂けるでしょうが、このサンプル作りが大変なのです。レシピを考え、単価の調整をし、実際に調理し、製造します。

牛肉が筋だらけなら、1時間程弱火でボイルして、トロトロにしようか?でも、1時間もボイルしたら歩留まりが悪くなるのでは?では、ミンチ機の3ミリ径でミンチすれば筋も切れるし歩留まりも良いのでは?などの対策も練らなければなりません。

食材の処理、加熱時間、調味料のグラム数などを細かくメモしながら作ります。何パターンか実際に作り試食し、トライアンドエラーを繰り返します。このようなサンプル作りの工程を楽しめるか、楽しめないかは「食」に関心があるか否かで決まります。なので、食に関心があるかどうかは非常に重要なのです。

いかに自分は食に関心があるかについて具体例を交え情熱をもって書きましょう。

  • 普段から自炊をしています。
  • 休みの日にはちょっと手の込んだ料理を作ります。
  • レストランで食事をして美味しかったら、この味を自宅でも再現できないか?と考えてしまいます。

とかは良いと思います。

  • 中華料理店でとても美味しい餃子を食べました。家でも再現したかったので、餃子をお箸で分解してなかの具をひとつひとつ調べました。白菜と春雨と玉ねぎと豚肉が入っていました。味付けはお店の方に教えてもらい、その場でスマホにメモしました。家でも同じ味が再現できました。

みたいな。

私は「食」に関心がありますというアピールはどんどん盛り込みましょう。とても好印象です。

「おっ、知ってるな」感が大事

食品工場に限らずですが、やはり即戦力として活躍してくれそうな人材は魅力的です。「即戦力として力になれますよ!」というアピールを志望動機に盛り込みましょう。


具体的に何を書けば良いのかというと、その業界に対する知識がありますよ!というアピール文です。つまりは面接官に「おっ、こいつ知ってるな。よく勉強してるな」と思わせることが大事です。

特に中途採用で前職も食品工場従事者の場合はふんだんにアピールしましょう。食品工場のことなら、もう、酸いも甘いも知ってますよくらいの勢いで書きましょう。

現在(2021年3月)であれば、やはりHACCP(ハサップ)についてでしょう。なぜなら、2021年の6月から食品衛生法の改正によりすべての食品工場でHACCPが義務化されるからです。

HACCPとは国際的な食品規格による衛生管理方法のことです。小難しくていろいろと覚えなければいけないことも多いのですが。サカイが以前書いたこの記事を読めば必要最低限のHACCPの上澄みの知識を得られますのでぜひ読んでみてください。

「HACCP」というワードを志望動機にさりげなく盛り込むだけで、他の応募者よりも一歩リードできます。多くの食品工場はHACCPをどう扱えばいいのか大変苦慮しているのが現実です。なので、HACCPについて触りだけでも知識があるということは大きなアドバンテージとなるでしょう。

元気で活発でリーダーシップがある

なぜ、あなたは食品工場で働こうと思ったのでしょうか?

接客業のようにお客さんとコミュニケーションを取って接するのは苦手だし、営業マンのように飛び込みでセールスをするのは得意じゃないし…と、内向的な性格故に食品工場を選んだのではないでしょうか?

こういう方は多いのです。サカイもそうです。サカイ、性格、暗いです。めちゃ、無口です。サカイだけでなく周りを見渡しても食品工場には内向的な方が多いように思います。

しかし、会社ですから誰かが率先してリーダーシップを取る人がいなければなりません。元気で明るくて快活で皆を引っ張る体育会系の人。こういう人は食品工場には希少なタイプですので、重宝されます。もし自分の性格がこのような快活タイプであれば、自己PR欄に盛り込みましょう。きっと面接官はあなたを採用したくなるでしょう。

内向的でも、真面目で集中力があるというのは必須スキル

上記では元気でリーダーシップのある人が重宝されると書きましたが。サカイのように内向的でもアピールできる部分はあります。

それは、「真面目」で「集中力」があること。コツコツと仕事が出来、効率的に作業ができる人、これは食品工場における必須スキルです。

やはり食品工場は日々のルーティン作業がメインです。毎日の同じことの繰り返しの作業を常に気を引き締めつつこなせるか、これ、大事です。

元気で活発で体育会系タイプの人間はこれが苦手だったりします。食品工場は人の口に直接入る製品を作っているわけですから安心・安全なものでなければ絶対にいけません。決められたルールは厳守しなければなりません。いい加減な仕事ぶりや不正は絶対にあってはならないのです。これは鉄の掟です。

ですから、食品工場において「真面目」で「集中力」があるということは何よりも重要なアピールポイントとなります。本当に「真面目」かどうかは実際の日々の仕事で少しづつ信頼を重ねていった上で他者が判断するものなので、自分で言うのは気が引けるかもしれませんが、どんどんアピールしていきましょう。

まとめ

食品工場は食べ物を製造しているので「食」に対する関心が大事です。食に対するこだわりや一家言があればどんどん盛り込みましょう。

「いやぁ、自分は食に対して別にこだわりはないなぁ」という方でも、人間であれば毎日食事はしているわけですから、食べた際に

  • 「もっとこうすれば美味しくなるのでは?」
  • 「どういう味付けなのか」
  • 「もう少しやわらかい方が良い」
  • 「ごま油をちょい足ししたら美味しくなるかも」

などなど何でもいいので自分なりに少し食べたものについて考えるクセをつけると自然と食に対する意識が高まり身についてきます。

そして、食品製造業界の勉強(HACCPなど)を事前にある程度して面接官に「おっ、こいつ知ってるな」と思わせましょう。元気で快活な性格であればリーダーシップ性をアピールし、逆に内向的な人であれば、安心・安全な製品を確実に製造するために真面目に働くことができますというアピールをしましょう。

というわけで、これから食品工場の履歴書を書こうとしているあなたの参考に少しでもなれば幸いです。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございましたー!

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ABOUT ME
サカイ
24歳からコンビニ系の食品工場で6年程パート勤務。その後、転職し冷凍食品系食品工場で正社員として働いています。食品工場で実際に働くリアルなキモチを執筆しています。 サカイのツイッターはこちら

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