食品工場のすべて

食品工場の仕事のミスの種類。ミスは正直に告白する?それとも隠ぺい?

こんにちは。食品工場従事者のサカイです。

今回の記事では、食品工場の仕事のミスの種類」と「ミスをしてしまった後の対処法」をテーマにお話しします。

食品工場の仕事ではどんなミスが起こるのか?

ミスをしてしまった場合はどう対処すればよいのか?正直にミスを認め、謝るべきなのか?隠し通すべきなのか?

ミスをしないようにするには何をどのように気をつければ良いのか?

について、食品工場従事歴15年のサカイが解説します。

まずは、食品工場の仕事で起こるミスの種類を紹介します。

1、原材料の誤発注

食品工場では大量の食品を製造します。故に、毎日大量の原材料を発注しなければなりません。

しかし、これがなかなか大変なのです。多く発注してしまうと、過剰在庫になってしまいます。使い切れればまだよいのですが、野菜などは腐りやすいですし、冷凍保存するにも野菜は鮮度が落ちてしまいます。

何より冷凍庫や冷蔵庫のスペースは限られていますので、必要以上の発注には気をつけなければなりません。

誤発注による過剰在庫は困りますが、誤発注により原材料が足りない場合も困ります。

むしろ足りない方が困ります。原材料が足りなければ、そもそも生産が出来ません。このような場合は卸業者の会社に直接出向き原材料を引き取りに行きます。

あるいは、スーパーに売っているものであれば買いに行きます。

例えば、レタスが足りない場合、スーパーに行き、かご一杯にレタスを山盛りにしてレジに向かいます。

サカイ

周りの視線が恥ずかしいんだよね

2、調理の配合を間違える

食品工場の調理部門では1日に何十種類もの製品を作ります。ひとつひとつの製品にはレシピがあり、各工程ごとにチェックを入れながら製造していきます。

ですので、基本的にはミスは起きにくいのですが、やはり人間ですので、ミスはあります。

調味料の種類を間違えたり、あるいは調味料の量を間違えたり、澱粉のダマができてしまったり、具材を入れ忘れたり…。

基本的に失敗した製品は使用できませんので廃棄になります。

3、バットのなかの調理品を床に落としぶちまける

調理部門で製造した製品はバット(大きな容器のこと)に入れます。

これをワゴンや台車などに乗せてライン作業場まで運び、盛り付けやトッピングをします。

台車に無茶してバッドを高く積んだり、床の段差(スイングドアの下の段差など)の上を通る際、バットが落下し床に大量のスープや具材をひっくり返してしまうことがあります。なかなか悲惨の光景です。

もちろん廃棄処分となります。

4、資材(容器やトレーなど)の発注忘れ

調理部門で製造した調理品を盛り付ける容器やトレーがなければ、そこで完全に作業がストップしてしまいます。

また、容器やトレーは受注生産の場合が多いので、原材料のように卸業者に連絡して引き取りに行くことが難しかったりします。資材の発注忘れはかなり痛いミスになってしまいます。

5、取り扱いミスで機械が壊れる

食品工場では様々な機械を使用します。

野菜をカットする機械、餃子を成形する機械、まんじゅうなどを包餡する機械、スープを充填する機械、いなり寿司を成形する機械、米を炊く巨大な機械、野菜の皮を剝く機械などなど…。

多くの機械があります。これらの機械は、セッティングや取り扱いを間違えると簡単に壊れてしまいます。

食品工場にある機械は高額です。

コンパクトで簡易的な機械でも数十万円します。多くの機械は数百万から数千万です。大規模な食品工場に導入されている機械は億するものもあります。

取り扱いのミスにより壊してしまったら…考えただけでも恐ろしいです。

6、機械の部品の紛失

機械関連のミスでよくあるのが部品の紛失です。

機械での生産が終わったら、取り外せる部品はすべて外して洗浄します。洗浄の際に部品が紛失してしまうことがあります。部品自体の価格は安いですが、部品を一つでも紛失すれば、機械を組み立てることができません

つまり生産がストップしてしまいます。

7、明らかに規格外の製品を検品で見逃す

完成された製品は仕分けや箱詰めの際に検品を行います。汚れや破れがあったり明らかに規格外の製品であるにも関わらず見逃してしまい、後日クレームが来ることがあります。

「なんのための検品作業なんだ」という話になってしまい検品担当者は肩身の狭い思いをします。

食品工場の仕事のミスはだいたいこんな感じです。

ミスした時の対処方法

ミスをした場合はすぐに上長に報告しましょう。

自分一人で何とかできないだろうか?

などと考えてはいけません。

なぜなら、

一人で出来ることなんてたかが知れている

からです。

すぐに報告して皆で一丸となって素早く対応すればカバーできるかもしれません。

しかし、遅ければ手遅れになってしまいます

とにかく、すぐに報告しましょう。

素直に謝ろう

自分のミスにより周りに迷惑をかけたのなら素直に謝罪しましょう。

まずは、謝罪です。

謝罪の前に言い訳をしてはいけません。

謝罪した後に上司から

「なんでこんなミスしたんだ?」

と聞かれたらそこで初めて自分の言い分(言い訳)を述べましょう。

まずは素直に謝る、これ、大事です。

サカイは現在係長なのでミスした社員やパートさんに注意する立場でもあるのですが、謝罪よりも前に言い訳を口にされると、正直腹が立ちます。

どんな事情があるにせよ、まずは謝罪する。そっちの方が現実問題として怒られる時間も短くなるでしょう。

隠せるミスの場合は…

ミスには大きく2種類あります。

「隠せるミス」と「隠せないミス」

たとえば、上記の3の「バットのなかの調理品を床に落としぶちまける」は隠しようがありません。

ド派手なミスですし、床に落としたものは使用できません。新たに作り直すにも一人では無理があります。

隠しようがありません。

では、「調理の配合を間違える」というミスの場合はどうでしょうか?

例えば、

  • 「食塩を500グラム入れるところを間違えって800グラム入れてしまった」
  • 「キャベツを入れるところを間違えって白菜を入れてしまった」

などのミスはどうでしょうか?

つまり、

自分さえ黙っていればバレないかもしれないといった類のミスです。

少しくらい食塩が多くでもバレないのではないか?

キャベツと白菜は似ているから誰も気づかないのでは?

ここでキレイゴトを言っても仕方がないので、ズバリ言いますが「隠す」という手段も選択肢の一つとして挙げられます。

実際、サカイも仕事でミスを隠し通したことがあります。隠ぺいして何事もなかったかのように涼しい顔をしてやり過ごしたこともあります。

人のサガとして隠したい気持ちは当然の心理です。しかし、ここは、正直に自分のミスを認めましょう。

なぜなら、正直にミスを認めた方がめちゃくちゃ大きなメリットがあるからです。

正直にミスを告白するメリット

隠ぺいしようと思えば可能なミスをあえて自分から告白することで、周りから信頼を得られます。

もちろん、ミスを告白した瞬間は「なにをやってるんだ!」と怒られることもあるでしょう。

しかし、長い目で見れば、確実に信頼を得られます。

なぜなら、自分の評価が落ちるミスを、隠さず正直に言える人はなかなかいないからです。

怒られるのは誰だって嫌です。でも、ミスを隠さず告白したことで後々あなたの社内での評価は上がります(もちろん、同じようなミスを繰り返さなければ、の話ですが)。

ミスを咎め,怒った上司も、時間が経ち冷静になったとき

「そういえば、あいつ、ミスを自分から正直に認めてたな…偉いな」

と必ず思うことでしょう。

ミスを隠すデメリット

ミスを隠し通すことでのデメリットは想像以上に大きいです。

はっきり言って地獄のようにシンドイです。

もしかすると、今現在この記事を読んでいるあなたは

「重大なミスを隠している」

状態なのかもしれません。

もし、そうであれば、なぜ「地獄のようにシンドいのか」を身をもって理解していることでしょう。

まず、ミスを隠そうと決心したその瞬間から心が休まりません。

つまり、常にバレるんじゃないかと内心ドキドキしながら仕事をすることになります。

仕事中だけならまだマシですがこのドキドキは休日にも侵食します。

せっかくの休日なのに、隠ぺいしたミスがバレるのではないかと考えてしまい、気持ちが沈みます。笑顔が消えます。

まるで、警察に追われる逃亡犯です。こんな辛い思いをするくらいなら素直にミスを認めればよかったと思うはずです。

この逃亡犯のような心持は長期間続きます。

どのようなタイプのミスかにもよりますが、ミスの種類によっては

半年後あるいは1年後に隠していたミスが判明しバレるという可能性もあります。

半年間~1年間もの期間を沈んだ気持ちでドキドキ・ハラハラしながら過ごしていたら確実に寿命が縮まります。

仮に隠し通せたとしても、残念ながらあまり良いこととは言えません。

なぜなら

「隠し通せた!」という事実が成功体験として体に染みつく

からです。

こうなってしまうと、次にミスをした際も再度、隠してしまいがちです。

そしてまた、辛い思いをするのです。

そうなると、負のスパイラルです。

仕事でミスをしないためには

食品工場で仕事のミスをしないために必要なことはサカイが思うに「しつこいくらいの確認」です。

指さし確認と目視確認を何度もしましょう。とにかく確認をしまくることが大事です。

もう、周りから笑われるくらい、何度も繰り返し確認しましょう。

作業中になにか違和感を感じたり、何か嫌な予感を感じたりしたら、一旦作業を中断し、その都度確認し直しましょう。

そして、定期的に気を引き締めましょう。案外、忙しいときよりも暇な時の方がミスをしてしまうものです

なぜなら、暇なときは気が緩んでいるからです。

しつこく確認をして、緊張感を持ち、作業に臨めば大抵のミスは防げます。

ミスから学習する

とはいえ、人間ですからミスはします。

ミスした時は学習をしましょう。

  • なぜこのようなミスをしてしまったのか?
  • どうすればミスを防げたのだろうか?
  • 何が原因だったのだろうか?

と自分なりに分析し、改善しましょう。そして、ミスしたことを、後悔し、反省しましょう。

もし、今現在、ミスを隠し通している真っ最中なのであれば、きっと後悔の毎日を送っていることでしょう。

もう二度とこんな思いをしたくないと思っているはずです。

であれば、今のその辛いリアルな感情を、どうか忘れないでください。

そうすれば、絶対に二度とミスはしたくないと言う想いが強固になるでしょう。

少なくとも同じミスを繰り返す可能性は低くなるはずです。

まとめ

本日の記事では「食品工場の仕事におけるミスの種類」と「ミスしたとの対処法」を紹介しました。

食品工場では様々なミスが起こり得ます。

中には自分が黙っていれば表沙汰にならないミスも存在します。

しかし、ミスを隠そうと決めた瞬間から、警察に追われる逃亡者のような心持になるので、正直にミスを告白しましょう。

ミスを告白すれば、その瞬間は怒られるでしょうが長い目で見れば、自分の評価と信頼を上げることになります。

ミスをしないためには。とにかく確認です。

目視確認と指さし確認をやりまくりましょう。そしてミスを繰り返さないためにはしっかりと後悔し反省し学習することです。

というわけで、本日も最後までお読みいただきありがとうございましたー!

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ABOUT ME
サカイ
24歳からコンビニ系の食品工場で6年程パート勤務。その後、転職し冷凍食品系食品工場で正社員として働いています。食品工場で実際に働くリアルなキモチを執筆しています。 サカイのツイッターはこちら

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