こんにちは。食品工場従事者のサカイです。
食品工場のパートタイマーと言えば主婦の皆さんをはじめとする女性が大半を占めています。いわゆる「パートのおばちゃん」というやつです。
しかし、もちろん、男性のパートタイマーの方も食品工場では働いています。
というわけで、今回の記事では過去に食品工場で実際にパートとして働いていた経験のあるサカイが、
食品工場で働く男性パートタイマーの実情
パートで働くことのメリットデメリット
について詳しくお話しします。
男性が食品工場でパートタイマーとして働くメリット
誰でも採用される
多くの食品工場では慢性的な人手不足に悩んでいます。
食品工場での仕事は人海戦術的なところがあります。人がいないと作業の進みが非常に遅くなります。故に、食品工場を運営する上で人員の確保というのは非常に重要なのです。
繁忙期なんかは、猫の手でも借りたい状態です。実際には猫じゃ役に立ちませんが、リアルに小学生くらいの子供であれば手伝ってほしいなと切実に思ってしまうくらいです。
つまり、食品工場のパートの求人は
誰でもいいから採用!
となっているのが実情です。
サカイは面接官を担当することがありますが、今まで一度も不採用にしたことはありません。
ワタシでも採用なのー?
もちろん正社員であれば、ハードルが高くなりますが、パートであれば、誰でも入社できます。
学歴がない方や、ニートで働くことに腰が重くなっている方なんかは、食品工場のパートでまず働き始めることをおすすめします。
サカイ自身も食品工場のパート勤務からニートを脱出しています。詳しくはこちらの記事をお読みください。

責任が軽い⇒ストレスが少ない
パートで働くことのメリットは何といっても責任が軽いことです。
何か仕事でミスをしても、最終的に直属の上司である正社員が責任を負うことになります。いわゆる監督不行き届きというやつです。もちろん、責任が軽いからと言って手を抜いてダラダラと適当に仕事をしていいということではありませんがね。
「責任が軽い」ことは「仕事でのストレスが少ない」ことに直結します。
社会人として仕事をする上で、避けて通れない「ストレス」。このストレスが少ないという事実はパートの大きなメリットです。
次の仕事のつなぎとして働ける
多くの食品工場ではパートタイマーの場合、就業時間を自分で指定できます。
主婦の皆さんはお子さんが学校に行っている間の10時から14時までの就業時間だったり幼稚園に預けている午前中のみの勤務だったりと様々です。
もちろん男性でもパートであれば就業時間を指定できます。自分の好きな時間帯を指定して働けます。上記にも記しましたが、食品工場は慢性的な人手不足なので、このような就業時間の指定が可能なのです。
例えば、転職のために必要な資格やスキルを取得するために勉強したい!…でも、お金も必要だから働かなければ…という方はあくまでも「つなぎ」で食品工場のパートで働くことが可能です。
もちろん、コンビニのバイトでも「つなぎ」はできますが、食品工場で働いたことがあるという経験の方が面白みがあるし、後々ネタにもなるとサカイは思います。
正社員へステップアップできる
学歴・職歴なしでそれなりの年齢のニートが、正社員になることは難しいですが
門戸の広いパートでまずは入社し、
君、なかなかやるじゃん!
と、認められれば正社員になることが出来ます。このやり方は一見遠回りなようで正社員になる一番の近道です。
正社員になればボーナスもありますし、それなりの生活が出来ます。
どんな小さな規模の食品工場だとしても、その会社でそれなりに出世すれば、日本人の平均年収の400万程度よりは稼げます。
もちろん、責任の軽い状態で気楽に働きたいのであればパートのままでもOKだし、やめたかったら退職してもOKです。退職したところで経歴に傷はつきません。なぜなら、パートは一般的に職歴に含まれないからです。
パートから正社員への登用についてはこちらの記事で詳しく書いていますよ

男性パートタイマーのデメリット
給料が安い
これに尽きます。食品工場の時給は基本的にその地域の最低賃金で設定されることが多いです。ですので、給料は、学生のアルバイトの給料に毛が生えた程度です。
また時給制なので、働く日数によって給料が上下します。大型連休で5連休やら年によっては10連休やらなんて場合も稀にありますが、ダイレクトに収入に影響します。
食品工場には閑散期というものがあります。どんなに暇な日でも正社員は出社しますが、パートタイマーは生産が少なければお休みになります。
サカイはパート時代、閑散期と日数の少ない2月が重なって、その月の手取りが10万を下回ったことがありました。さすがにショックでしたね。
給料が上がらない
パートといえども、毎日食品工場でせっせと働いていれば、作業のスキルが上がってきます。
作業の熟練度が上がり、作業自体も素早くなります。
そうなると、新人さんの教育係を任されたり、正社員が休みの日は部署のリーダー役を担ったり、と活躍の場が広がります。
しかし、収入は増えません。
入社したてで全然仕事の出来ない足手まといのパートさんと同じ時給です。
お金がすべてではないですが、モチベーションが上がらないのはデメリットでしょう。
女性パートと比べると社員からのがアタリがきつめ
食品工場のパート従業員は、慢性的な人手不足の食品工場においてありがたがられる存在です。主婦をはじめとした女性のパートタイマーは特に優遇されます。社員も気を遣い接してくれます。
しかし、同じパートタイマーでも男性の場合は、女性と比べるとそこまで優遇されません。
女性であれば、残業を断っても何ら問題ありません。小さなお子様もいるし、夕食の支度もあるだろうし、仕方がないと判断されます。
しかし、男性のパートが残業を断ると少々気まずい空気が流れます。
「男なんだから働けよ」
「帰っても何もすることないだろ!」
と男性パートに対して暴言を吐いていた上司も過去にはいました。
毅然とした態度で堂々と働こう
食品工場で働く男性のパートタイマーには二種類のタイプがあります。
- 毅然タイプ
- ウジウジタイプ
上述したような暴言を吐かれる男性パートは、大抵、ウジウジしたタイプの方が多いです。食品工場の男性パートにはこのウジウジタイプが一定数います。
食品工場に限らずどこの世界でも同じですが、ウジウジしていると弱者と判断されます。
サカイは、年上にはもちろんのこと年下にも敬語を使います。誰に対してもなるべく丁寧に接したいと考えるタイプなので、人によって態度を変えることはありません。
何アピール?好感度欲しいの?
しかし、自分より弱い者に対して、怒鳴ったり説教して優位に立ちたがる人間が食品工場の従業員の中には必ず一人は存在します。
くれぐれも標的にならないようにしましょう。
毅然とした態度の男性のパートさんに対しては、社員も尊重し、場合によっては「この作業の改善点は何か思いつかないか?」と同等の立場として意見を求めたりと何かと頼りにします。
パートであろうが、毅然とした態度で堂々と働きましょう!
まとめ
本日の記事では食品工場で働く男性パート勤務者の実情についてでした。
メリットは責任が軽く、ストレスも少なく、就業時間が自由なところ。
デメリットは「気楽さ」の代償として給料が少ないこと。仕事の能力が上がっても時給は上がらないこと。
女性のパートと比べると男性のパートは比較的優遇されない。なぜなら「男だから」という逆差別的な感情が社員側にあるから。
また食品工場で働く男性パート従業員がウジウジした弱者感を漂わせていたら、それを敏感に嗅ぎ付けて説教してくる社員がいるので気をつけましょう。
対策としては毅然とした態度で堂々と働くことです。別に社員だからって何も偉くないのですから。上から目線で話すくらいでちょうど良いです。
実際サカイは食品工場でのパート時代、社員から何か理不尽なことを言われたら、100倍返しで責め立ててやろうと腹を決めていました。
パートだからって舐められないようにすることがとても大事です。
というわけで、これから食品工場で働いてみようかなーと考えている方の参考になれば幸いです。