こんにちは。食品工場従事者のサカイです。
突然ですが、食品工場では冷凍庫や冷蔵庫内での作業があります。
また調理部門では加熱調理をしますので、大量の熱い蒸気のなかでの作業もあります。
冷凍庫、冷蔵庫、熱い蒸気
このような環境下だと眼鏡は曇ります。
「これから食品工場で働こうかなー」と考えている方で、尚且つ眼鏡をかけている方は
食品工場で働いてみたいけど眼鏡をかけていても大丈夫なのか不安だなぁ
と感じている方はきっと多いことでしょう。
というわけで、本日の記事では、
- 現在、冷凍食品を扱う食品工場で働き
- かれこれ30年間メガネをかけ続けているサカイが
- メガネ着用者が食品工場で働くリアルな実情をお話しします。
結論:メガネでも問題ナシ!
結論からズバリお答えすると、
メガネをかけていても食品工場で働けます。
もちろん、面接時にメガネをかけていることで不利になることは1ミリもありません。
- 面接で最終候補に二人残った。
- 採用枠は一人のみ。
- 残った二人は面接時の印象もこれまでの経歴もほぼ同レベル。
- このような場合、履歴書の文字が丁寧な方を選ぶ
なんてことが一般的な企業ではよく言われます。
では、食品工場の場合はどうなのでしょう?
面接時の印象もこれまでの経歴もほぼ同レベル。
だが、
- 一人はメガネをかけている。
- もう一人はメガネをかけていない
というシチュエーションがあったとしても
メガネが原因で採用されないなんてことはありません。
眼鏡は1ミリも関係ありません。
ご安心を。
メガネ着用者が実際に食品工場で働き始めると不便なことは?
何が不便かというと
メガネが曇ることです
食品工場で働いていると頻繁に冷凍庫や冷蔵庫に行きます。1日に何十回と出入りします。
調理部門の場合は加熱調理があります。大きな釜で大量のお湯を沸騰させて食材をボイルします。大量の蒸気を浴びます。
当然メガネは曇ります。
また、食品工場で作業する際は常にマスクを着用していますので、工場の気温が低い冬場などは鼻息でメガネが曇りやすいです。
曇り止めは必須
メガネを曇らせないための対策として、曇り止めがあります。
曇り止めは必須です。
サカイは毎朝曇り止めをメガネに塗って出社します。
曇り止めを塗れば、メガネの曇りはある程度防げます。
しかし、あくまでも「ある程度」です。
食品工場の冷凍庫は一般的にマイナス20度以下です。
サカイは冷凍食品を扱う工場で働いていますので一般的な冷凍庫よりさらに庫内温度の低い「凍結庫(いわゆる急速冷凍)」内で作業します。
凍結庫で作業をしていると、曇り止めを塗っていても焼け石に水になってしまいます。
とはいえ、曇り止めを塗るのと塗らないのでは雲泥の差です。
食品工場でメガネが働くのなら曇り止めは必須です。朝とできれば昼休憩の際にも曇り止めを塗りましょう。
最近はコロナでマスクをする人が増えたため、曇り止めの需要が激増し品薄状態です。早くコロナ前のように流通してくれると良いのですが…。
ペーパーで拭くとレンズに傷がつく
曇り止めを塗っても、頻繁に冷凍庫を出入りしていれば、メガネは曇ります。その際はメガネを拭く必要があります。
しかし、食品工場には異物混入防止のためティッシュは置いていません。
その代わり、キッチンペーパーのようなティッシュより厚手のペーパーが置いてあります。メガネが曇った場合は必然的にこのペーパーを使用するのですが、生地が荒いため毎日拭いているとレンズに傷が入ります。
眼鏡を大事にしたい方は、メガネ拭き専用のやわらかいタオルを上長に許可を取ったうえで持ち込みましょう。
曇ったレンズを拭くとせっかく塗った「曇り止め」の成分も同時に拭き取ることになります。少々の曇りであれば、拭かないで自然と曇りが消滅することを待つのも一つの手です。
サカイは仕事用の眼鏡の他にプライべート用の眼鏡を購入し使い分けています。仕事用の眼鏡と割り切っているため、ペーパーでゴシゴシレンズを拭きます。故にレンズは傷だらけです。
サカイのおじさんはレンズだけじゃなく心も傷だらけだよね。カワイソー。
・・・・・。
眼鏡を拭く際に眼鏡をはずしてはいけない?
普通は、メガネが曇ったら一度眼鏡をはずしてから拭きます。
しかし、食品工場での作業中に安易にメガネを外すことは推奨されません。
なぜかというと、メガネを外した際に毛髪が落下する可能性があるからです。
食品工場のクレームの多くは毛髪です。製品への毛髪混入を防ぐために食品工場はあらゆる手段を用います。食品工場は毛髪に対して神経質になっています。
メガネをはずすくらいいいじゃないか!髪の毛なんて落下しないよ!
という気持ちはわかりますが、食品工場とはそういうところなのだと割り切りましょう。
メガネを外すと面倒なもう一つの理由
食品工場では専用の帽子を着用しての作業となります。食品工場で被る帽子は特殊でメガネのフレームを通す専用の場所があります(食品工場の帽子についてはこの記事で解説しています)

この画像のように「メガネ入れ」にフレームを通さなければなりません。
実際にやってみるとわかりますが、ここに通すには鏡を見ながらでなければなかなか通せません。つまり、一度工場から退出して、手洗い場の鏡の前まで行かないと眼鏡を着用できないのです。面倒くさいですよね。
メガネが曇った時はメガネを外さないままレンズを拭きましょう
まとめ
本日の記事ではメガネをかけていても食品工場で働けるのかについてお話ししました。
結論としては問題なく働けます。
しかし、不便なことはあります。
最も不便なことはメガネが曇ることです。冷凍庫や加熱調理をしていると眼鏡は当然曇ります。対策としては曇り止めがありますが、いくら曇り止めを塗ったところで限界があります。
さらに現在はコロナのため曇り止めがなかなか売っていません。
メガネが曇ったら拭くしかありませんが、食品工場においてあるペーパーは目が粗いのでレンズに傷がつきやすいので注意しましょう。1~2年の頻度でレンズの買い替えが必要になります。
仕事用とプライベート用のメガネを二つ用意すれば、仕事中の眼鏡と割り切れるのでそれほど気を遣わずに済むでしょう。
というわけで、この記事が、これから食品工場で働こうと考えているメガネのみなさんの参考になれば幸いです。