こんにちは。食品工場従事者のサカイです。
本日の記事では「食品工場で働くことはきついのか?地獄なのか?」について実際に食品工場で15年間働いているサカイが具体的にお話しします。
グーグルの検索エンジンで「食品工場」と入力すると、関連ワードとして上位に「きつい」「地獄」と表示されます。
関連ワードにこのようなワードが表示されるということは、多くの人たちは、食品工場に対して「きつい」「地獄」というイメージを持っているということなのでしょう。
現在この記事を読んでいるあなたも
- 「食品工場 地獄」
- 「食品工場 きつい」
と検索して本ブログにたどりついたのではないでしょうか?
ほかの職種の関連ワードは?
そもそも「食品工場」以外の職種では、どのような関連ワードが表示されるのでしょうか?
気になったので調べてみました。
- 「接客業 ストレス」
- 「営業職 向いている人」
- 「印刷工場 臭い」
- 「弁護士 年収」。
ざっとこのような感じでした。
なんとなくイメージ通りというか、やはり検索ワードと関連ワードはニアイコール的な部分があります。
様々な職種名で検索した結果、「きつい」は関連ワードとして高確率で表示されていました。
職種名+「きつい」はどんな職種でも検索されます。食品工場に限ったことではないのです。
食品工場は確かに「きつい」ときもあるが・・・
食品工場で実際に働いているサカイが思うにたしかに「きつい」ときはあります。
特に繁忙期はきついです。明らかに工場の生産能力を軽くキャパオーバーした生産量と人手不足で、帰宅時間が遅くなることもあります。
そして、そんな繁忙期に限って毛髪などの異物混入によるクレームが来たりもします。
繁忙期の食品工場はたしかにきついです。
しかし、どんな職種だって繁忙期はあります。どんな仕事もきついときはきついです。
食品工場だけが特別きついわけではない。どんな仕事でもきついときはある。
地獄かどうかは人による

では「地獄」はどうでしょうか?
職種名+「地獄」は食品工場だけだったよ!
ここで大事なポイントは「向き・不向き」なのです。
これはおそらく、食品工場に勤めたものの、すぐにやめてしまった人の率直な感想なのではないでしょうか。
サカイは食品工場で長いこと働いていますが、食品工場に入社してすぐにやめる人ってめちゃくちゃたくさんいるのです。
特にパートやアルバイトで入社された方の場合、一日でやめてしまった人をサカイは何十人も知っています。
一日どころか、朝9時の朝礼で
「よろしくお願いしまーす!」
と笑顔で元気よく挨拶していた新人さんが
2時間程度作業してから急に
すいませんけど、やめさせていただきます
と不機嫌な表情で言い、あっという間に帰ってしまう人が一定数います。
食品工場の求人票って
「誰にでも出来る簡単なお仕事です」
「盛り付けやトッピングの作業です。丁寧にお教えしますので安心してください」
というような簡潔な短い一文くらいしかないので職場環境の情報としては少なすぎるのです。
なので、事前に思い描いていた作業内容と実際の作業内容が違いすぎると
思ってたんとちがう!!!
と、なってしまいます。
食品工場で働くには、向き・不向きが大きく関係する
このように、すぐにやめた人にとっては食品工場に悪いイメージしかなく、地獄以外の何物でもないのでしょう。
食品工場で働くには、向き・不向きが大きく関係します。
基本的には長時間、単純作業をし続けるので、それが苦痛に感じる人は向きません。
また立ち仕事なので体力も必要とします。足腰が丈夫でなければ100パーセントしんどくなります。
ベルトコンベアでのライン作業の場合、速さが求められるので手先がある程度、器用でなければ務まりません。
向いていない人にとっては確かに地獄かもしれません。
「誰にでも出来る簡単なお仕事」というのは正しくもあり、間違いでもあります。物理的には確かに誰でも出来ます。しかし、最低限の器用さや単純作業を許容するメンタルは必要です。つまり、向き不向きが大きく関係します。
食品工場の向き不向きについてはこちらの記事に詳しく書いていますのでよかったらどうぞ。

地獄の原因は?
しかし、「地獄」だと思う一番の原因はその「食品工場」そのものにあるのではないか、とサカイは考えます。「食品工場」というのは閉鎖的な空間なので、食品工場によって独自の空気感があるのです。
社員もパートさんも生き生きとした雰囲気の良い工場もあれば、刑務所のようなジメっとした工場もあります。きっと「地獄だ」と思った方々は不運にも後者のような食品工場に勤めてしまったのでしょう。
食品工場にはぶっちゃけアタリとハズレがあります。
サカイは24歳でコンビニ系食品工場にパートとして6年間ほど勤め、その後転職し現在の冷凍食品系食品工場に正社員として勤めています。
サカイが初めに勤めたコンビニ系食品工場は、はっきり言って上記のような雰囲気の悪い工場でした。
上司はクズだし、食品衛生管理はデタラメだし、いろいろ不正はしてるし・・・。
保健所からも目をつけられていて、保健所の抜き打ち監査なんかもあるほどでした。本当、いつ食中毒が出てもおかしくないレベルでした。
その工場から社員にならないかという誘いがありましたが、断り、退職しました。
現在は冷凍食品系食品工場に勤めています。
サカイが勤める食品工場はとても雰囲気が良いです。工場としてのレベルも高いです。
保健所にも一目置かれていて、保健所の新入社員の研修のために「良い食品工場のお手本」として見学させてくださいと言われるくらいです。
繁忙期はきついですが、決して地獄ではありません。
もちろん、嫌な上司もいますが(どんな会社にもそりゃ一人や二人はいますよね)前職のクズ上司と比べればカワイイもんです。
食品工場はアタリ・ハズレが大きい
このように、同じ「食品工場」という職種でも、各食品工場によってアタリ・ハズレが大きいものです。
雰囲気の良い食品工場であれば、そこで働く従業員一人一人は笑顔で優しい空気感で溢れています。
そういうアタリの食品工場であれば、新人さんに対して様々な気遣いをしてくれます。
例えば、
- 本来であれば一人でやる作業をベテランさんが付きっきりでサポートしてくれたり、
- 作業のコツを親切に教えてくれたり、
- 新人さんと性格的に気が合いそうな人がお世話係を担当してくれたり、
と、様々な配慮をします。新人さんはこれから一緒に働く大切な仲間ですから、これくらいのサポートは当たり前です。
このような雰囲気の良い工場であれば
「食品工場は地獄だー!」
なんて嫌な思いをすることはないでしょう。
食品工場選びは慎重に!求人票以外にも自分でネット情報を調べたり、実際に目星を付けている食品工場まで行って建物の周りをぐるっと一周したりしして、出来るだけ情報を集めよう!
というわけで、本日も最後までお読みいただきありがとうございましたー!
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