こんにちは。食品工場従事者のサカイです。
本日の記事では、元ニートのサカイが、「食品工場のフルタイムパート勤務でニートを脱出しよう」というテーマでお話しします。
サカイ自身、
もう、一生このままニート生活が続くのかなぁ~
少なくとも親が死ぬまではニートのままかなぁ~
と、深刻に悩みつつも、部屋でひたすらニコ動のゲーム実況動画を視聴するというニート生活を過去に送っていました。
サカイは、性格は暗く、極度の「あがり症」で、尚且つ自律神経が狂っているのか手が小刻みに震えます。
なので、
こんな自分が就職なんて無理だろと絶望的な気持ちになっていました。
だって、人と関わる接客業は無理だし、行動力のない自分に営業職は無理だし、何のスキルもないから技術職も無理だし…。
と考えれば考えるほど、
あっ…人生詰んだわ
という結論に至っていました。
そんなサカイがニート生活を脱したきっかけは、シンプルにお金が尽きたからでした。
もう、シンプルにお金がなくなってしまったのです。
死ぬor働く
という2択を前にしたときサカイは、ものすごく嫌だけど働くという道を選びました。
アルバイト情報誌を買い、近所の食品工場にフルタイムのパートとして就職しました。
結局、その食品工場で6年程働き、退職。
転職後、違う食品工場で働きはじめ、今は係長職として働いています。
なんだかんだで、15年間程、食品工場で働いていることになります。
ニート時代の自分が時空を超えて、今のサカイを見たら、きっと
係長?スゲーじゃん!よく頑張ったな
と、褒めてくれることでしょう。
過去の自分が今の自分をまるで英雄を見るかの如く尊敬の眼差しで見つめている視線をタイムトリップ的に感じつつ
サカイは思う…
過去の自分には絶対に隠しておかねば…
「アラフォーにしていまだ童貞であることを…」
というわけで、前置きが長くなりましたが、今回の記事では、ニートにフルタイムの食品工場勤務で働き始めることをおすすめする理由を紹介します。
1.年寄りが多い
サカイが食品工場で働き始めたのは24歳でした。
今思えばめちゃくちゃ若い。でも当時24歳のサカイは自分が若いとは全く感じていませんでした。
なぜなら
- 高卒の友人は18歳から働き始めているし
- 大卒の友人であれば22歳から働きはじめ既に社会人として活躍していたからです。
24歳で初めて働きはじめるということに負い目を感じていました。
なので、
年下の上司がいたら嫌だな
年下の先輩にタメ口で話されて、こっちは敬語で話すの嫌だな
などと思っていました。
僕が勤めた食品工場は従業員が80人ほどいたのですが、僕より年下の従業員は
2人
しかいませんでした。
食品工場従事者は年配の方が多いです。
ちなみにサカイは現在アラフォーです。決してもう若くはないですが、現在でも食品工場の中では若い方です。「さん付け」ではなく、いまだに「君付け」で呼ばれることの方が多いです。
食品工場はいわゆるパートのおばちゃんが多いので、基本男性従業員には優しくしてくれます。
ニートでコミュ障だったりしても、性格が悪くなければ可愛がってくれるでしょう。
2.大人しい人が多い
「食品工場で働くことが子供のころからの夢でした」という人はいません。
断言はできないですけど、おそらくいたとしてもかなりの少数派でしょう。
活発で明るくてクラスの人気者みたいなタイプの方は食品工場にはあまりいません。
余談ですが、サカイの知る限りクラスの人気者的な人も過去に何人かはいました。
特に印象的だったのは、イケメンで喋りも上手くてスポーツマンのH君。髪はややロン毛で髪色も明るく染めていてオシャレな方でした。そんなH君が食品工場でパートで働いてました。
もっと向いている職場があるのでは?
とサカイは不思議でした。
ある日、H君はニーダーで加熱調理の作業中にいきなり泡を吹いて倒れ、救急車で運ばれました。
あとから聞いた話によると癲癇(てんかん)という疾患があるとのことでした。
本来はファッション関係のショップで働きたかったようですが、癲癇の症状があるため人前に出る職種ではなく工場勤務をしているとのことでした。
イケメンで爽やかで人生の勝ち組みたいな人でも何かしら問題だったり闇の部分を抱えているのだなと感じたことを今でも覚えています。
話を戻して…。食品工場は大人しい人が比較的多いです。大人しい人が多い職場はストレスが少ないです。
クラスの人気者だった人やヤンチャ系の人は、大人しい人に対してイジってきたり、意味不明なマウントを取ってきたりしがちです。大人しい人が多い食品工場ではそのような心配は少ないでしょう。
もちろん、大人しい人でも嫌な人はいますが…。
3.単純作業
食品工場の仕事は部署にもよりますが、基本、ひたすら単純作業をし続けるというものです。
なので、集中して目の前の作業を黙々とこなし続けることが求めまれます。
作業をする上での必要最低限の共有事項は話さなければなりませんが、基本は手を動かして口は動かさないが基本です。
作業のスケジューリングや機械のオペレーションは社員が担当するので、パートさんであれば与えられた仕事をひたすらに黙々とこなすだけでオーケーなので気が楽でしょう。
4.目だけ露出のユニフォーム
食品工場の制服は頭から首まですっぽりと被れる帽子をかぶり、さらにマスクをします。
そして白の上着とズボンを着用します。つまり目の部分しか露出しません。非常に匿名性の高い制服です。同じような体系だと従業員同士で誰か誰だかわからなかったりするくらいです。
この目しか出てない状態というのはある種の武装になり、安心感につながります。
若い女性なんかは(食品工場にはあまりいないですが)食品工場のユニフォームを着るとテンションが下がり憂鬱になる方もいますが、ニートにとってはむしろこの匿名性の高いユニフォームは歓迎でしょう。
毎日私服で働く職場よりもストレスは少ないでしょう。
5.責任が軽い
食品工場での仕事なんて社員もパートもやっていることは同じなのでは?
もし同じであればパートより社員のほうが安定した給与がもらえるし、ボーナスもあるし、良いのでは?と考える方もいるのではないでしょうか。
食品工場でパートとしても社員としても働いた経験のあるサカイが思うに社員とパートでは全然違います。
まず、食品工場は常に慢性的な人手不足です。求人募集してもなかなか集まりません。
集まったところで多くの人は1か月程度でやめてしまいます。定着する方は少ないです。なので、パートさんは働いてくれるだけでありがたがられます。
つまりは立場的に若干優位なのです。
「いつでもやめてやるよ」という態度で仕事ができるのです。
これは精神的にかなり大きなメリットです。
残業をしなくても咎められないし、ちょっと体調がすぐれないときに休んでも責められません。ニートだからって引け目を感じずに仕事ができます。
責任は軽く、尚且つ会社からありがたがられるというのが食品工場におけるパートの立ち位置です
しかし、社員であればそうはいきません。
体調が少しくらい悪くても無理して会社に行かなければなりません。
残業もしないといけません。食品工場での作業以外に事務仕事もあります。原材料の発注にも毎日気を配らなければなりません。会議もあります。
もし自分の担当部署で異物混入などのクレームが発生した場合は上司から厳重に注意されます。
もちろんクレームの原因や改善措置を考えなければなりませんし、当然報告書も必要です。
謝罪にも行かなければなりません。
また、パートさんを集めてクレームの旨を説明し注意しなければなりません。
社員は重圧が重いです。かといって重圧に見合った給料が貰えているわけでもありません。
まずは、責任の軽いパートでリハビリの意味も込めて働くことをおすすめします。
6.パートさんからの目が厳しい
社員とパートでは責任と重圧が違うと上記では書きましたが、現場で一緒に作業するパートさんたちはそれを意外と把握できていません。
なぜなら、食品工場内での仕事内容は社員もパートもそれほど大差がないからです。
パートさんからしてみれば、同じような仕事をして、私たちは最低賃金なのに社員はたくさんもらっていると思う方も稀にいます
しかも、パートさんは作業内容が特化しているため、あれもこれもと手広くフォローする社員よりも特定の作業に対しての熟練度が上です。
なので、新人社員はベテランパートさんから見ると全然仕事のできない足手まといに映ります。パートさんから厳しい目で見られることもあるでしょう。
7.そもそも社員は厳しい
個人的に、もし僕がニート明けでパートではなく社員として入社していたら早々にやめていたと思います。
また、そもそもの話、サカイのような職歴なしのニートでいきなり正社員を狙うのはかなり厳しいです。
やはりニートというのは圧倒的に面接時不利です
僕の場合は留年もしていたのでさらに不利でした。
- 「なんで留年したの?」
- 「就活しなかったの?」
- 「今まで何やってたの?」
と正社員としての採用面接時には必ず質問されます。
聞かれたくないポイントを狙い撃ちで聞かれます。パートであればこのような質問はまずされません。
なぜなら、誰でも受かるからです。
履歴書なんて話のネタとしてあるようなものですから。
パートさんの面接は現在サカイも受け持つことがありますが、よっぽどのことがないかぎり採用するようにと社長から言われています。
外国人でも、ニートでも、会話ができれば採用です。しかし、正社員の採用条件はシビアです。
弊社の場合、年齢は35歳まで。35歳以上の場合は前職での食品工場従事経験がでの実績が求められ、他にも一般教養や作文の試験もあり大変です
以上の理由から社員ではなくパートとしてまずは働き始めることをおすすめします。
ちょっとだけ思い出話
ちなみに、ニート明けで就職した食品工場でサカイは調理を担当していました。
この部署には社員がいませんでした。なので男性のパートの従業員6名ほどでチームを組み作業をしていました。同じフルタイムのパートという雇用条件で年齢も20代中盤から30代前半と割と同年代だったので、結束力も高かったです。
中学生の頃の休み時間にするような、くだらない会話(昨日のテレビやゲームの話など)を延々としながら作業をしていました。
途中、社員が作業の進捗状況を確認しに来るのですが、その時は一斉におしゃべりをやめ、皆まじめに仕事をします。
そして、社員が帰ると
アイツいきなり来るんじゃねーよ
と悪態をついて笑い合い、またおしゃべりに花を咲かせていました。
お昼になると、出来立てのミートパスタやカルボナーラをボールに入れ唐揚げやボイルしたブロッコリーなんかを適当にトッピングしてみんなで食べたり(社員に見つからないように見張りを立てながら)していました。
今振り返ってみると、めちゃくちゃ適当に自由に働いていました。
あの時の調理チームのメンバーとは今は連絡を取っていませんが、とても懐かしく良い思い出となっています。
「前職は何をやっていたの?」と聞かれ僕が口ごもっていたら、すぐに察してくれたのか、違う話題を振ってくれたりと優しいメンバーでしたね。懐かしいなぁ。
最後に
というわけで、今回の記事は、ニート脱出の就職先に食品工場のパート勤務がおすすめですよ、という記事でした。
この記事を読んでいるあなたは、もしかしたら、現在のニート生活を脱したいという気持ちがあるのかもしれません。であれば、まずは、求人票をたくさん見て情報を得ることが大事です。
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サカイがニート時代にハローワークに通っていたエピソードについてはこの記事に詳しく書いてますのでよかったらお読みください。

最後までお読み頂きありがとうございましたー!