食品工場のすべて

【食品工場の面接は楽勝?】食品工場の面接のポイントを「パート」「正社員」別に紹介。食品工場で実際に面接官をしているサカイが徹底解説します。

こんにちは食品工場従事者のサカイです。

本日の記事では、食品工場に就職する際の面接について解説します。

食品工場従事歴15年で、実際に面接官を担当しているサカイが、

食品工場の面接で

  • 気をつけるべきこと
  • 心構え
  • アピールの仕方
  • 志望動機の書き方

などについて深堀します。

  • これから食品工場で働こうかなー
  • でも、食品工場の面接ってどんな感じなの?不安だな?

という方に向けて食品工場の面接を徹底解説します。
ぜひ最後までお読み頂ければと思います。

「パート・アルバイト」と「正社員」では面接内容が異なる

食品工場の面接と一口に言っても、雇用形態によって面接の回数や質問内容、求められるスキルは異なります。

  • 正社員
  • パート・アルバイト

雇用形態によって面接内容は変わりますので、個別に解説します。

パート・アルバイトとして面接を受ける場合

まず、食品工場という職種は慢性的な人手不足です。人手が足りなければ生産が出来ませんから、

「とにかく人員を確保せねば」

と考えているのです。

また、食品工場の仕事は特別なスキルがなくても出来る仕事なので、基本誰でも採用されます。

本当に誰でも採用されるの?
さすがに誰でもってことはないんじゃないの?

と、思われるかもしれませんが、サカイの経験上不採用になる人はまずいないです。

なぜなら、食品工場は内勤だからです。食品工場という建物の中で仕事がすべて完結します。接客や対外的な仕事はありません。

接客業であれば、従業員一人一人が店長であれ、アルバイトであれ、その店の看板を背負います。

店員の態度が悪ければ、その店のイメージが悪くなります。

たとえば、セブンイレブンのアルバイトの店員の態度が悪かったら、「セブンイレブンの店員最悪」となります。

故に、いくら学生のアルバイトでも、それなりの応対能力が求められます。

しかし、食品工場では、応対能力は必要ありません。

いや、もちろんあったほうが良いのですが、無くても成立します。猫の手も借りたいくらい忙しい食品工場では、無口で挨拶がろくに出来ないような人でもとりあえず採用されます。

これから、食品工場でアルバイトやパートで働こうと考えている方は、何の心配もありません。

履歴書の志望動機に悩む必要もありません。ありのままの志望動機を書けばいいのです。

  • 自宅から近いから
  • 子供が小学生になったので働きたい
  • お金が必要だから

これで問題ナシ。

これじゃ素っ気なさすぎるんじゃない?

と心配なあなたは、

  • コツコツと作業することが得意なので
  • 食品製造のお仕事に興味があるから
  • 食に関わる仕事がしたいから
  • 御社の商品が好きだから

などの一文を添えれば完璧です。

ビバちゃん

アルバイトやパートの面接は気楽な気持ちで臨めばいいんだね

サカイ

気楽にいこう。テキヤイーズィー

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正社員として面接を受ける場合

パート・アルバイトとは異なり正社員の場合は少々難易度が上がります。

一般的に面接の他に

  • 筆記試験
  • 作文

提出書類も履歴書の他に職務経歴書があります。

正社員は新卒と中途採用の2パターンあります。

サカイが現在働いている食品工場は小規模なため新卒は取りません。

前職の食品工場は全国に支社のあるそれなりの規模の食品工場でしたが、新卒の採用は本社のみでした。

なので、多くの食品工場は正社員の採用を中途採用から募集しているのが現状です。

中途採用で気をつけること

サカイが現在勤める食品工場は、中途採用の場合

前職でも食品製造業に携わっていたかが重要視されます

20代であれば、前職が何であれそれほど気にはしません。

しかし、35歳以上の場合は前職が食品製造業であることがかなり重要視されます。

なぜ、重要視されるかというと、現実問題としてやめてしまう方が多いからです。

食品工場勤務経験がゼロの40代~50代の男性がパートとして入社されることがたまにありますが、やはり、仕事についてこれないことが多いです。

ライン作業は基本女性パートの皆さんが担当をしているので、男性の従業員の作業内容は力仕事がメインです。

  • 一袋20~25キロの小麦粉や澱粉を運んだり
  • 蒸し暑い高温の部屋で調理したり
  • 機械や釜の掃除をしたり

また、食品工場は各種製造機械の稼働音がずっと鳴っているので騒音ストレスもあります。
様々な食品を調理しているので独特な匂いもあります。

そんな状況のなかで、目まぐるしく仕事をしていると、これまで食品工場勤務経験のないおじさん達はグロッキーになります。

食品工場の仕事って本当にタフでなければ務まらないのです。

中途採用の面接では「おっ、こいつ知ってるな」感が大事

中途採用に求められることは「即戦力」です。「食品工場のことなら何から何まで知り尽くしてますよ」感を漂わせることが面接の際は大事です。

サカイが面接官をする際は

食品工場従事者なら知っているであろう、社名やメーカーの名前を会話の中で敢えて具体的に出します。

食品工場がお世話になっている関連会社
  • ヤナギヤ
  • なんつね
  • レオン自動機
  • ワタナベフーマック
  • 型久堂
  • 日本テトラパック
  • ミドリ安全

ここら辺の名前を出して食いついてくるかを見ます。

ビバちゃん

社名やメーカーを知っていることが大事なの?

サカイ

サカイの経験上、熱量を持って仕事をしている人は、社名やメーカー名を把握していることが多いんですよね。

なので、ここで、同じ食品工場従事者として「あるある」話が盛り上がると評価が上がります。

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あまり立派なことを言いすぎるのも…。アジャストできている?

自分のやりたことが出来る食品工場なのか?は事前に調べましょう。

実際にあった話なのですが…

正社員の採用枠に30代前半の男性が応募してきました。
男性は前職で大手の食品製造会社で働いており

御社では生産管理や統括マネジメントをやりたいです(キリッ)

とのこと。

サカイは思いました…。
(・・・それって、工場の作業はしないってこと?)

サカイは言いました。

弊社では工場長でも部長・課長でもライン作業に入りますし、掃除や洗い物もするんですよね。前職で○○さんは工場でどのような作業をしていましたか?

前職では…ライン作業の経験は何度か…手伝いに入ったことはあります

そうですか…(だめだこりゃ…。優秀な人かもしれないけど、うちの食品工場向きではないな)

このように、食品工場の規模によってはあまり立派なことを言いすぎると「うちでは手が余るな」という結論に至ってしいます。上手くアジャストしましょう。

「違う視点で見れる」→「改善できますよ」というアピール

食品工場では、

  • 同じ建物の中に
  • 同じメンバーが
  • 同じ作業を


毎日繰り返しています。

ルーティン作業です。なので、生産性を向上するために必要不可欠な「改善」が見えなくなりがちです。

前職が食品工場の新人社員が入ると新鮮な目で食品工場を見渡すことが出来ます。

  • こっちに作業台置いた方が便利ですよ
  • その工程いらなくないですか
  • 導線が逆になってますよ
  • 包丁10本ありますが3本で十分ですよ
  • 冷凍の肉は中華包丁の方が切りやすいですよ
  • 200ボルトの延長コード使えば、機械移動しなくても稼働できますよ

上記のような

言われてみれば確かに!気づかなかった!

という指摘が出来ます。

サカイが現在の食品工場に入社した際、

ものすごいカビで黒ずんだ汚いバットが3枚ほどあったんです。

それを平気で使用しているのです。

工場長に

「あの黒ずんだバット凄いですね。ゴミ集積所から拾ってきたみたいですね」と言ったら、工場長は無言になりました。

次の日、そのバットは撤去されてました。

サカイ

カビで黒くなっているバットなのにそこで毎日働いていると違和感を感じなくなるのは怖いですよね

ビバちゃん

「ゴミ集積所から拾ってきたみたい」って新人なんだからもっと言い方あるでしょ、もう!

面接は2回以上あるが1次面接が最も大事

正社員の面接の回数は最低でも2回以上あります。

1回目は工場長と採用された場合の配属先の担当者が面接官を受け持つことが多いです。
ちなみに、サカイが面接官をする際は部署の担当者として参加しています。

2回目以降は社長や常務などの取締役が面接官を担当します。

しかし

実は、一回目で合否は決まっているパターンが多いです。

食品工場というのは

工場と事務所

で仕事内容が大きく違うからです。

工場のことは基本工場で働く人間が決めます。

毎日長い時間を共に一緒に働く仲間を決めるわけですから工場側に裁量が委ねられています。

現場の工場長と担当部署の責任者が「よし、採用でいいね!」となれば、だいたいそのまま採用される可能性が高いです。なので1次面接が最も重要なのです。

とはいえ、会社のトップは社長ですから、いくら現場の人間が「採用!」となっても、社長が「不採用だな」と言えば何の文句もなく現場は従います。

食品工場の面接は1次が最も重要

おわりに

本日の記事では食品工場の面接についてサカイの実体験を基に解説しました。

ポイントとしては
パート・アルバイトなら誰でも採用されるので、安心を!リラックスしましょう。緊張する必要はないです。

正社員は、中途採用の場合は前職でも食品製造業であることが優遇されます。

食品製造未経験で40代以上だと厳しいです。

そういう場合は、まずパートから入社して社員を目指すことをおすすめします。「社員になりたい」という意思を伝えれば1年程度で社員に登用されるケースがあります。

前職も食品工場で働いていた経歴の人は、即戦力になれますよ!というアピールをしまくりましょう。

というわけで、本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

ABOUT ME
サカイ
24歳からコンビニ系の食品工場で6年程パート勤務。その後、転職し冷凍食品系食品工場で正社員として働いています。食品工場で実際に働くリアルなキモチを執筆しています。 サカイのツイッターはこちら

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